ハイヒールと膝関節

女性の患者さんから「ハイヒールを履くと膝関節が痛くなるのですが、やめた方がよいのでしょうか?」と質問をされることがあります。女性は仕事柄ハイヒールを履く機会が多いと思いますし、美的観点からも履きたい気持ちはよくわかります。ただ、ハイヒールを長時間履くと膝関節には大きな負荷がかかります。

ハイヒールは踵が高くなっているため重心が前足部にかかります。そのため、体が少し前傾位となり、それを修正するために膝関節が屈曲し、体を少し起こす必要があります。この姿勢がひどく膝関節に負担をかけるのです。

膝関節が常に屈曲位の状態では膝関節周囲の筋肉が常に収縮した状態となります。つまり、膝関節は長時間同じ圧力を受けることになり大きな負担を強いられるのです。

海外の研究ではハイヒールの長時間の着用は変形性膝関節症になる可能性を高めるという報告があります。また、変形性膝関節症のある方にはハイヒールをすすめないという報告もあります。

では、仕事柄ハイヒールを履く必要のある人や、どうしても履きたい人はどうしたらよいでしょうか?膝関節にかかる負担をできるだけ軽減するために、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)や裏側の筋肉(ハムストリングス)にスクワットなどで筋力をつけることは一つの方法です。また、ストレッチをおこなって、これらの筋肉の疲労を除去することも重要となります。

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