本当は怖い頭痛の真実

慢性的な頭痛は人生そのものにも大きな影響をおよぼします。頭痛さえなければ、「もっと仕事ができるのに」「もっと人生を楽しめるのに」と思ったことはありませんか?

頭痛は他人には理解されにくい痛みだけに、ガマンしていると「ときどき怖い顔になる気難しい人だ」と誤解されたり、本当に寝込んでいるのに「頭痛くらいで休むなんて」と言われて悔しい思いをした経験がある人もいるでしょう。

頭痛のせいで恋人やパートナーとギクシャク…というのも、よく聞く話です。頭痛はそれほど人間関係にも影響を与えてしまう存在なのです。
子供を出産する性である女性は、男性よりも痛みに対する耐性が強いせいか、「まだ頑張れる」「もっと頑張れる」と過信してしまい、倒れて初めて自分の限界を知る、ということがあります。そしてそういう女性たちに警鐘を鳴らす事実が、最近の研究で明らかになってきました。

それは「慢性的な頭痛は脳に異常な興奮をもたらす疾患である」ということです。では脳の異常な興奮状態を放置すると、どうなってしまうのでしょうか?

たとえば片頭痛の場合、月経の前後などにセロトニンというホルモンが急激に増減し、血管が拡張して神経を圧迫することで発生する場合があります。脳の興奮状態が残っているとセロトニンの増減に関係なく興奮状態が慢性化し、ささいな刺激でも頭痛の発作が起きたり、脳が誤作動を起こして耳鳴りや目まい、不眠、イライラや抑うつなどを引き起こしてしまうようになるのです。

また、ふだん私たちはあまり意識していませんが心拍数や体温、血圧や血糖値なども脳からの指令でリズミカルに上がったり下がったりを繰り返しています。脳が興奮状態にあると、こうした働きにも誤作動が生じ、体にもさまざまな悪影響が生じ始めます。

このような「脳の異常な興奮状態」によって起こる様々な不調は、現在では「脳過敏症候群」と呼ばれています。頭痛の痛みだけを抑え続け、頭痛薬の使用過多になるのは危険です。神経を麻痺させているだけで、根本的な改善をなしえていないので、脳の興奮状態は続いています。

ですので「たかが頭痛」と対処的に処置するのではなく、根本的な治療を受けることが必要となり、慢性の頭痛だけではなくさまざまな症状の予防となります。